最終フィッティング

仕上がったメガネをお渡しする際に、メガネを正しい位置でかけられるかどうかの確認をします。様々な見地から、メガネの状態を確認し、長時間使用しても、痛みや圧迫感、すぐ下がってしまう、歪んでかかってしまう、まつ毛や頬が当たってしまう等の問題を発生させないようにします。このような調整を行うことによって、快適で長期間にわたり安定してメガネを装用することが可能になります。また、メガネの使用上の注意やアフターケアなど、快適にメガネを使用するためのアドバイスがされます。

正面

鼻パッドが正しく当たっている

鼻パッド(鼻あて)が鼻の角度にぴったり合っているか、メガネが傾いていないか、左右どちらかに片寄っていないか、メガネの位置はよいかを確認します。パッドにはメガネの重量の約70〜80%がかかるため、左右のパッドが鼻側面に合っていないと部分的に圧迫されたり、片方にだけ圧力がかかってしまい、鼻側面を痛めます。

良い状態

開き角が狭過ぎて上だけ当たっている

パットの間隔が広すぎて下の方で当たっている

パットの間隔が狭すぎて上がりすぎている

開き角が狭すぎて下の方だけ当たっている

レンズの光学中心位置が瞳孔中心と合っている

レンズの中心と瞳の中心が合っているかを確認します。レンズの中心と瞳の中心が合っていないメガネを長時間かけていると、頭痛、肩こり、眼精疲労等、さまざまな問題が発生しますので正確に調整します。またメガネの傾きや片寄りは、左右どちらかの鼻側面を圧迫してしまいます。

メガネの位置が低すぎる

高すぎる

傾いている

片寄っている

上方

左右の目のレンズの距離が一致している

上方から左右の目と左右のレンズの距離が一致しているかを確認します。片方だけが目に近づきすぎていると、近い方のレンズの裏面だけ、まつ毛が触れてすぐに汚れたり、片方の鼻側面が痛くなる原因にもなります。

左右側方

鼻パッドが正しく当たっている

角膜とレンズ後面までの距離が正しい位置にきているか、傾斜角は良いかを確認します。目とレンズの距離が近すぎると、まつ毛がふれて、レンズの裏面がすぐに汚れたり、曇りやすくなってしまいます。また傾斜角が深すぎると、フレームの下方の部分が頬についてしまい、レンズが汚れたり、重量のバランスが悪くなり、重さを感じやすくなります。

目とレンズの距離が遠すぎる

目とレンズの距離が近すぎる

傾斜が深すぎる

傾斜がない

後方

テンプルの曲げが耳のカーブに沿っている

後方からテンプル(つる)の先の曲がりが、耳にぴったり合っているか、頭部にきちんと添わせてあるかを確認します。テンプル先の曲げ位置が早いと耳を圧迫して痛みを感じたり、メガネが浮き上がってしまい正しい位置でかけられなくなってしまいます。逆に遅いとすぐに下がってきて、しょっちゅう手でメガネを上げなければならなくなります。また頭部への添わせを強くしすぎると圧迫感や痛みを感じるメガネになってしまうので適度な圧力がかかるように調整します。

まげ位置が良い

まげ位置が早い

まげ位置が遅い

添わせが良い

添わせが悪い

添わせが悪い

添わせが悪い