社会人(45歳以降)
私たちの身体は、歳をとるに従って柔軟性が失われていきます。目の場合、近くにピントを合わせるのに働く水晶体や毛様体の機能が弱くなってきます。そのため、だんだん近くのものにピントが合わせづらくなり、小さな文字が読みづらくなってしまうのです。これを「老視」といい、一般的に40代からはじまり、50代、60代と歳を重ねるごとに調節力は減少し、老視は進んで行きます。メガネをかけたくないからと我慢して、つらい思いをするより、シニアグラスで目にも身体にもやさしい視生活を過ごされることをおすすめします。
シニアグラスの選び方
シニアグラスには、かける人の用途によってたくさんの種類があります。例えば、新聞を読むときなど手元を見るときだけに使う単焦点メガネや自動車の運転やショッピングなどに便利な遠くも近くも見ることができる遠近両用メガネなど。仕事や趣味など自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。また1本のシニアグラスではどうしても不便を感じることがありますので、例えば読書用と仕事用。家事用と外出用など複数のシニアグラスを使い分けることをおすすめします。
遠近両用タイプ
常用メガネ/
日常生活全般、ドライブ、
ショッピング、スポーツ観
中近タイプ
室内用メガネ/
オフィスワーク、家事、
理容師・美容師用、大工用
近近タイプ
パソコン用メガネ/
デスクワーク、ピアノ演奏、
歯科医師用、
単焦点タイプ
手元専用メガネ/
読書、裁縫
遠近両用タイプ
遠くも中間距離も手元も見ることができるレンズです。メガネをかけ替えるわずらわしさがなく、毎日の生活の中で幅広く使えます。1枚のレンズの中に遠くを見る領域と近くを見る領域があるため、かけはじめには視線の使い方など多少の慣れが必要です。
中近タイプ
室内用に設計されたレンズです。手元の細かい文字から少し離れたところにいる人の顔までしっかり見ることができます。料理や洗濯などの家事、TVを見る、会議に出る、趣味用に使うなど、室内作業に便利なレンズです。
近近タイプ
手元から60〜70cmぐらいまでのものがくっきり見えます。単焦点の老視鏡より、深い奥行きまでピントが合うため、手元の書類やキーボードからパソコンのモニター画面までを快適に見ることができます。デスクワークやパソコン作業にぴったりのレンズです。
単焦点タイプ
一定距離にピントを合わせたもので、手元専用の老視鏡としてお使いいただけます。読書や縫い物などで長時間手元を見続ける時に便利です。視野が広く、細かな文字も楽に読めます。慣れやすいので、特にシニアグラス初心者におすすめです。