フレームとレンズの選定

検眼結果に基づき、使用目的に合ったレンズやフレームを選びます。レンズやフレームは素材やデザイン、機能など豊富な種類があるため、最適なものを選ぶために、次のような能力をもった専門家によく相談されることをおすすめします。

  • 視機能について十分な知識を持っている
  • 使用目的や好みや趣味などを理解した上でのアドバイスができる
  • レンズやフレームに対して幅広い知識をもっている

とくに最終的な調整を想定して、快適なメガネに仕上がるレンズやフレームを選定することが大切です。

フレームの選定

最近、メガネをおしゃれの小道具と考え、見栄えの良さばかりを重視する人が多くなってきましたが、光学的に正しく調整できるフレームやレンズを選ばないと本来のメガネとしての機能を十分発揮できなくなります。また度数によってはメガネが重くなったり、レンズ周辺が厚くなり長時間かけていられないというようなことにもなりかねません。メガネは検眼の結果に基づき正しく調整でき、長時間かけても問題なく、さらによく似合っていなければなりません。フレームではとくに鼻の部分の構造は大切なポイントになります。メガネの鼻幅が広すぎるとどうしても下がってきます。また、メガネのテンプル(つる)の長さも適切でなければなりませんし、適度の弾力性も必要です。
参考:メガネの基礎知識/フレーム編

レンズの選定

レンズはフレーム以上に詳しい知識が必要になります。レンズの素材は、大きく分けてガラスとプラスチックの2種類があります。ガラスレンズは無色レンズ、ソフトカラーレンズ、光により色の変わる調光レンズ、より薄く仕上がる高屈折レンズなどに分かれます。プラスチックレンズは無色レンズ、キズのつきにくい処理をしたハードコートレンズ、カラーレンズ、高屈折レンズなどに分かれます。さらにレンズ表面に反射防止コーティングやカラー着色することで多彩なバリエーションが生まれます。このようにいろいろな種類のレンズの中から、使用目的、ファッション性、度数の強弱など、もっともぴったり合ったものを選ぶ必要があります。
参考:メガネの基礎知識/レンズ編